歯科用CTとは?気になる歯科用CTの5つのメリットについて
歯科の治療ではレントゲンを撮影してお口の状態を確認するイメージが強いのではないでしょうか?
最近では歯科用CTを導入して、より詳しい内部の状態を確認することができる歯科医院も出てきました。
歯科用CTはより確かな診断をして、患者さんが安心して治療を受けることができる機械です。
それでは具体的に歯科用CTとはどの様な機械なのか、どの様なメリットがあるのかを詳しくご説明します。
【歯科用CTとは?】
CTとは『コンピューターの断層撮影』で、CTは撮影したい部分を細かく輪切りにして、その断面の1つ1つを撮影する方法です。
歯科で撮影するレントゲンは2次元に平面で写し出します。
この方法は、撮影したい部分の大きさなどを、ある程度確認することができますが、奥行きや厚みなどは正しく把握することができません。
CTで撮影をすると3次元で立体的に写し出してくれるので、あごの骨の厚みや骨密度、神経の位置などを確認して、より精度の高い診断をすることができる様になっています。
【どの様な治療に使用されるのか?】
歯科用CTを使用した治療で代表的なのが『インプラント』です。
インプラント治療は骨の厚みや量、インプラントを埋入する位置に神経がないかなど事前にしっかりと診断した上で治療する必要があるので、CTの撮影は必要と言えます。
その他には『親しらず』の抜歯で斜めに生えてしまって難抜歯になりそうな場合にCTで位置や大きさを確認することがあります。
また、院内に歯科用CTがあることを生かして矯正治療の時や根管治療の際にも用いられることがあります。
【歯科用CTのメリット】
メリット① 院内で撮影する場合提携病院に行く必要がない
院内に歯科用CTがある場合にはすぐに撮影することができるメリットがあります。
提携病院ではすぐに予約するのが難しく時間がかかる場合があります。
また、提携病院で撮影すると費用が高くかかることが多く、2万円程度かかることもあります。
院内で撮影することができる場合にはインプラントの費用の中に診断料として含まれている場合もあるので確認しておきましょう。
メリット② 医科用CTより被ばく量が少ない
医科用CTに比べると歯科用CTは被ばく量がおよそ10分の1になっています。
またあごの周りに限定して撮影するので、体全体を撮影することができる医科用CTの比べて細かく撮影することができ、より多くの情報を得ることが出来ます。
メリット③ より確実で正確な治療をすることができる
インプラント治療をする際に、CT撮影をすることによって、骨の状態を確認することができ、インプラント前にシュミュレーションしてどの位置にインプラントを埋入するか事前に検討することが出来ます。
事前のシュミュレーションを正確にしておくことで、実際の手術の際には効率的に治療をすることが出来ます。
また、インプラントシュミレーションソフトを使用してどの位置に歯を作ることが理想的か、インプラントはどの位置に埋入するかを決定しておくと更に安心です。
メリット④ 座ったまま撮影することができる
歯科用CTは医科の体全体のCTに比べて、頭の部分を撮影するので、医科のCTに比べるとコンパクトな作りになっていて、衣服を着替えたりすることなく、座ったまま撮影をすることが出来ます。
高齢の方や足に不自由な方でも無理なく撮影することができますし、医科用CTに比べて撮影時間も短くなります。
メリット⑤ 患者さんもわかりやすい
治療計画を立てて治療説明を受ける際に平面のレントゲンで見るより、3次元のCTで見て説明を受ける方が理解しやすいです。
目で確認して説明を受けた方が分かりやすいので、患者さんにとってもメリットがあります。
自分のお口の状態がどの様になっていて、今後どの様な治療の選択肢があるのか、今後どの様な治療するのかを把握することはとても大切なのでその際にCTは理解を深めてくれます。
【まとめ】
歯科の治療は、保険以外の治療も増えてきて、様々な選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことができる様になってきました。
その中で歯を失った際の『インプラント治療』は正確な診断やシュミュレーションが必要です。
その為にCTの撮影は不可欠なので、インプラント治療を検討する際の歯科医院選びには歯科用CTを導入しているかも1つの判断基準になります。
ただ、歯科用CTがあるとメリットも多いですが、どの歯科医院でもあるわけではありません。
HPなどに記載してあることもありますし、気になった場合には予め確認しておくことをおススメします。
そしてその他に清潔を保つためのインプラント手術をするための個室の手術室や滅菌の設備が整っているかなども確認することも大切です。
インプラント治療は一定期間通う治療ですし、その後のメインテナンスも大切です。
ご自分が納得して、自分に合った歯科医院を選んで、かかりつけの歯科医院を見つけてくださいね。