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インプラントが骨と結合する期間に気をつける5つの点とは?

インプラントが骨と結合する期間に気をつけるポイント5つ

パズルの写真
インプラント手術が終わって、インプラントが骨と結合するまでの初期固定の期間は大切な期間です。

この期間無理のない生活をしてあげることで、インプラントオペをした周辺の骨や粘膜の組織にダメージを与えるリスクを減らしてくれます。

この期間に余計な負担をかけてインプラントに過度な力が加わってしまうと、インプラントの回復が遅れたり、定着が悪くなってしまう可能性もあります。

その様なことにならない為にも、今回は『インプラントが骨と結合する期間に気をつける点』について詳しくご説明します。

 

【① インプラント後の食生活について】

インプラントは外科手術を行うので、傷口は縫合しますが、すぐに元通り回復するわけではありません。

そのため、傷口に刺激がかからない様にする食べ物を食べる必要があります。

インプラントの抜糸をするまでの期間は、『辛いもの』『熱いもの』は避ける様にしましょう。

『熱いもの』はお口の中をやけどしてしまう可能性もあり、傷口を刺激してしまうこともあります。

インプラントの治癒期間は適温の食事を心がけて負担が少ない様にしてあげましょう。

また『辛いもの』は傷口を刺激してしまうので、腫れや傷の治りが悪くなる原因になってしまいます。傷口が治癒するまでの期間は、強い香辛料などが含まれている食べ物は避ける様にしましょう。

 

初期固定ができるまでの期間は『硬いもの』もできるだけ食べない様にしましょう。

硬いものをかんでしまうとインプラント部が強く押されて、骨と結合している時にあまり良い影響を与えません。

柔らかいものから徐々に食事していき、インプラントが定着してから少しずつ硬いものも試していきましょう。

 

【② インプラント後の歯磨きについて】

インプラントの傷口が治るまではその部分は歯ブラシを当てないことが多いですが、仮歯などが入っている場合、傷口の様子を見ながらケアしていくことが大切です。

仮歯が入っている場合には、『インプラント用』の柔らかめの歯ブラシを使用して歯磨き剤も『フッ素無配合』『刺激がないもの』『泡立ちにくいもの』を選んであげると良いでしょう。

フッ素は虫歯や歯を強くするために効果的な役割をもっていますが、近年インプラントのチタンを腐食させる可能性があることがわかってきました。

そのため、インプラントをした際にはフッ素が入っていない歯磨き剤を使用して磨くことが大切です。

 

また、傷口には刺激がないものが良いですし、泡立ちが良いと強くうがいしてしまうことがありますが、術後は軽くすすぐ程度が良いので、発砲性が少ないものを選ぶのもおススメです。

その他には殺菌効果があり、刺激のないマウスウォッシュも使用してあげると歯周病菌などの繁殖を防いでくれます。

 

【③ 歯ぎしりなどの負担をかけない】

インプラント治療後に仮歯が入っている場合には歯ぎしりなどの過度な力が加わってしまうとインプラントの定着に影響を与えてしまいます。

しかし、寝ている時の無意識の歯ぎしりが自分でコントロールすることが難しいですし、ストレスなどで食いしばりがある場合も『くせ』になってしまって中々改善できない場合があります。

その様な時には透明のマウスピースをして歯を保護してあげましょう。

歯ぎしりなどの強い力がかかるのを防いでくれて、インプラントに負担がかかることも少ないです。

 

【④ 激しい運動を避けること】

インプラント後は、日常生活は問題ありませんが、激しい運動は出血しやすかったり腫れたりする原因になってしまうので、落ち着くまで避けましょう。

強い振動が加わったり、血のめぐりが良くなり過ぎて出血を起こしやすくなるとインプラントの定着にも悪影響を与えてしまいます。

水泳やジョギングなどの運動は、インプラント直後は避けて安静にして過ごしましょう。

 

【⑤ 舌や指などで傷口を触らない】

傷口が気になって、舌などで触ってしまうと炎症の原因になってしまったり、手術部位を押してしまうことでインプラントに負担がかかるおそれがあります。

傷口はできるだけ触れない様にして過ごしましょう。

 

【まとめ】

インプラント手術が終わってもインプラントが終わるわけではありません。

インプラントと骨が定着するのを待って、土台をたて、被せ物を作製していくのです。

インプラントは歯を失った時にメリットの多い治療ですが、他のブリッジや入れ歯に比べて期間がかかってしまうことがあります。

その治癒期間に注意することをしっかり守ることで定着しやすい環境になったり、傷口の治りが良くなったりします。

そして、骨とインプラントが定着すると、次のステップに進むことができるので、この期間は決まりを守って過ごしましょう。

 

また、被せ物まで入ると、見た目も天然歯と変わりませんし、食事をする際にも違和感なくかむことができる様になります。

そのため、インプラント治療の中で定着を待つ期間は大切な期間です。

気を付けることを守って快適なインプラント生活を手に入れてくださいね。

 

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

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