歯並びの矯正って費用はどのくらい?
歯並びの矯正を受けてみたいけれど、どんな種類があって、どのくらいの費用がかかるのか気になる、という方は少なくないかと思います。ここではそんな矯正治療の種類や終了までの流れ、種類別の費用をわかりやすく解説します。
歯並びの矯正ってどんな種類があるの?
矯正治療は大きく2つの種類に分けることができます。それは第一期治療と第二期治療です。
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第一期治療(小児矯正)
第一期治療とは、成長期に受ける矯正治療で「小児矯正(しょうにきょうせい)」と呼ばれることもあります。歯を1本1本きれいに整えていくのではなく、顎の骨の大きさや成長方向をコントロールするのが主な目的です。
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第二期治療(成人矯正)
第二期治療とは、成長期を終えた人が受ける矯正治療で「成人矯正」と呼ばれることもあります。歯並びを細かく整える「歯列矯正(しれつきょうせい)」がこれに当てはまります。マルチブラケットを用いたワイヤー矯正やマウスピース矯正が有名ですね。
治療終了までの流れ
矯正治療は、次のような流れで進んでいきます。
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矯正診断
矯正治療を始めるにあたり、問診や口腔内診査、レントゲン撮影、模型の作成などを行います。これらの情報をもとに診断を下し、治療計画を立案します。カウンセリングでは、患者さまの歯並びの状態をわかりやすく説明した上、治療に対するご希望等をお伺いいたします。治療にかかる費用もこの時点で大まかにお伝えすることが可能です。
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事前処置
口腔内診査等で虫歯や歯周病が見つかったら、まずはそれらの治療を完結します。治療に伴う抜歯も、この時点で行うことが多いです。いわゆる「便宜抜歯(べんぎばっし)」と呼ばれるものですね。お口の中の状態が整ったら、歯のクリーニングを実施して、実際の処置へと入ります。
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動的治療期間
動的治療期間とは、矯正装置を使って歯を動かす期間です。
◎第一期治療
第一期治療では、マウスピースのような矯正装置を使って、顎の骨の発育を正常に促します。ヘッドギアやチンキャップなど、大型の矯正装置を使うこともあります。その他、床矯正などによって、顎の幅を広げる治療を行うこともあります。
◎第二期治療
ブラケットとワイヤーを用いて、歯並びを三次元的に整えていきます。マウスピースを用いた矯正法も一般化しつつあります。
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保定期間
矯正治療によって動かした歯は、少なからず「後戻り」が生じます。それを防止するための処置が「保定(ほてい)」です。リテーナーと呼ばれる専用の装置を使って、歯の位置を固定します。保定期間は数年間に及びますが、それが終了したら矯正治療も完了となります。
矯正種類別費用
矯正治療にかかる費用は、種類によって異なります。
第一期治療 | 360,000円~ |
第二期治療 | 290,000円~ |
第二期治療から開始した場合 | 800,000円~ |
来院ごとに | 4,000円~ |
(税別)
このように、矯正治療は第一期治療から始めた方が、治療費を安く抑えられるケースがほとんどです。また、抜歯が不要になったり、仕上がりが良くなったりするなど、第一期治療を受けるメリットは非常に大きいといえます。
【まとめ】
このように、矯正治療では数十万円単位の費用がかかりますが、それによって得られるメリットも非常に大きいです。子どもの歯並びが気になる、口元のコンプレックスを解消したいという方は、一度当院までご相談ください。