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マイクロスコープを活用した米国式精密歯科治療

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは

マイクロスコープの写真

歯科治療は、暗くせまい口腔内でミリ単位の治療を行うため、肉眼では限界があります。
マイクロスコープのなかった時代は、それぞれの歯科医師の経験則や勘に頼って、目で見えない細かい作業を行う必要があり、歯科医師の熟練度で治療の結果に大きく差が出ていました。
歯科用マイクロスコープは、肉眼の約20倍に拡大して見ることができるため、より精密な治療が可能となります。そのため、高い水準で均一化された治療を提供することができ、治療の成否がより具体的に予測・判定ができるようになりました。また、肉眼では不可能な処置を行うことができるようになり、かつては抜歯適応とされた歯でも条件によっては残すことができるようになりました。

現在、日本ではすべての歯科医院がマイクロスコープを導入しているわけではありません。日本での普及率は、2014年時点で約5%といわれています。

マイクロスコープ下での治療には、技術と経験が必要で、日々の診療に応用するにはかなり時間がかかります。
くろさわ歯科医院では、米国式ハンズオンセミナーや、日本顕微鏡歯科学会のセミナーを受講した経験豊富なドクターがマイクロスコープでの治療を行います。また、医院内で独自の講習会を行い、ドクターだけでなく衛生士さんや助手さんも含めたスタッフ全体で顕微鏡治療の質を高められるように研鑽を積んでおります。

マイクロスコープを使用して治療している

マイクロスコープを使用した精密歯科治療

マイクロスコープを歯科治療で使用することで、より精密な治療を行うことができます。

①虫歯に対して

マイクロスコープを用いることで肉眼では見えない部分まで確認できるため、より詳細に虫歯の部分のみ、最小限の範囲で削り取ることができます。健康な部分をより多く残すことができ、歯へのダメージは最小限で済みます。

②被せ物に対して

被せ物をする際、出来上がったものと歯質がぴったりと適合良くなるように、また他の歯とのバランスを考えた歯軸に整えてから型取りをします。この形成が不十分であると、被せ物と歯質との間には、肉眼では確認が困難な隙間が出来たり、隙間から菌が入り込み、再度虫歯になってしまう(二次う蝕)危険性や、せっかく被せたものが脱離しやすくなってしまいます。
マイクロスコープを使用することで被せ物の適合性が格段に向上し、やりかえのリスクが減少します。

③歯周病の歯に対して

肉眼では見えない小さい歯石、深い部分の歯石を見つけることが出来、歯周ポケットの測定もより正確に行うことができます。

④歯の根の治療(根管治療)に対して

虫歯が進行して歯の神経まで感染してしまった場合、歯の根っこの中を清掃・消毒する根管治療が必要になります。しかし、根管内は暗く深く、また人それぞれ根管数や根管形態が異なるため、肉眼での治療は大変困難です。マイクロスコープを使用することで、肉眼では見えない小さな亀裂や破折、感染物質の残存具合まで確認することが可能になるため、根管治療の精度も上がり、これまでは抜歯の適応とされてきた歯も、保存が可能になるケースが増えつつあります。

⑤インプラントに対して

インプラントは、埋入位置や埋入深度が1ミリずれるだけでその被せ物の予後がずいぶん変わります。
暗くて見えにくいお口の中で、外科処置を行う際に明るく術野を照らし、拡大してみることが出来るため、肉眼では見えにくい骨や組織の異常も発見できます。
また噛み合わせ、見た目など機能的にも審美的にも影響しますので、より正確に埋入するためにマイクロスコープが大変役立ちます。