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口内炎ができたらどうすればいい?治療方法や原因は?

口元を抑える高齢女性の写真

お口の中のデキモノである「口内炎」は、誰しも一度は経験したことがあることかと思います。食事の際にしみたり、安静時にも痛みが生じたりすることもあり、日常生活に支障をきたすケースも珍しくありません。ここではそんな口内炎の症状や種類、原因などについてわかりやすく解説します。

口内炎とは?

口内炎とは、口腔粘膜に生じるデキモノで、その名の通り炎症を伴います。繰り返し発症する場合や、大きな病変あるいは疾患へと発展する場合もあることから、適切とした治療が必要となるケースも多々あります。

口内炎の種類と原因

口内炎は、主に次の3つに分けることができます。

アフタ性口内炎

最もポピュラーな口内炎が「アフタ性口内炎」です。口腔粘膜に大きさ2~10mm程度の白っぽいデキモノが生じます。根本的な原因はわかっていないのですが、ストレスや疲労、睡眠不足などが重なると発症しやすくなります。一般的には10日ほどで治ります。

カタル性口内炎

カタル性口内炎とは、外傷や機械的な刺激によって生じる口内炎です。適合の悪い入れ歯や被せ物を装着していると発症しやすくなります。症状は比較的軽度で、発赤を伴う小さな腫脹が認められます。原因となっている機械的な刺激を取り除くことで、その症状も改善されていきます。

ウイルス性口内炎

文字通り、ウイルスに感染することで発症する口内炎です。単純ヘルペスウイルスが原因となることが最も多いです。口腔粘膜に小さな水膨れができ、それが破れると潰瘍が形成されます。強い痛みが生じると、食事をとることもままならなくなります。ですから、重症化する前に歯科を受診することが大切です。

口内炎を放置するとどうなる?

アフタ性口内炎は、治療を施さずとも自然治癒するケースが多いですが、補綴物が原因の口内炎は、早急に調整等を加える必要があります。ウイルス性口内炎に関しても、症状が悪化する前に歯科を受診するに越したことはありません。ただ、最も注意すべきなのは上述した口内炎ではないケースです。

例えば、その背景にベーチェット病のような全身疾患が隠れていたり、そもそもそれが口内炎ではなくて、白板症のような前癌病変であったりする場合も考えられるからです。そうした口腔粘膜の病変を放置すると、取り返しのつかない病態へと発展してしまうこともあります。ですから、なかなか治らない口内炎のような病変に気付いたら、すぐに当院までお越しください。

口内炎の予防方法

口内炎を予防するためには、次に挙げる点に注意して、毎日の生活を送るようにしましょう。

1.お口の中を清潔にする

口内炎は、お口の中が不潔になることで発生しやすくなります。ですから、毎日のオーラルケアを徹底して、常に清潔な口腔環境を維持できるよう努めましょう。

2.栄養バランスのとれた食事をする

栄養バランスのとれた食事を心がけることでも、口内炎の予防につなげることができます。とくに、ビタミンBやビタミンCが不足することで、口内炎を発症しやすくなりますので、これらを含む食材を積極的に摂取することが大切です。具体的には、豚肉やレバー、魚介類などにこれらの栄養素が豊富に含まれています。

3.十分な睡眠をとる

睡眠不足も口内炎の主な原因のひとつといえます。十分な睡眠をとれていないと、免疫力が低下して、細菌やウイルスへの抵抗力も弱まってしまうのです。また、ストレスも同様に免疫力を低下させることから、しっかりと心身を休ませることが重要といえます。

口内炎ができたときにやってはいけないこと

口内炎があると、食事や会話の際にも支障が現れることから、何とか自分で手っ取り早く治したいと思ってしまうものですよね。けれども、次に挙げるようなことをしてしまうと、かえって病態を悪化させることがあるため注意しましょう。

1.お酒で殺菌する

口内炎の多くは、細菌やウイルスなどが原因となっているため「殺菌するのが一番」と考える方も少なくないかと思います。その際、アルコールが多量に含まれたお酒を飲むことで、殺菌効果が望めるのでは、と勘違いされる方もいらっしゃいます。こうした行為は、患部に不要な刺激を与えるだけなので控えるようにしましょう。

2.はちみつで殺菌する

はちみつには、殺菌効果が期待できますが、口内炎に対して作用させると逆の効果が生じてしまいます。はちみつは、口腔内の細菌のエサとなり、口内炎の症状をさらに悪化させることがあるからです。

3.マウスウォッシュ(アルコール配合)を使用する

マウスウォッシュは、口腔内の細菌繁殖や細菌の活動を抑える上で有用ですが、その多くにアルコールが配合されていることを知っておいてください。上述したように、アルコールは患部を刺激して症状を悪化させることがあります。ですから、マウスウォッシュを使用する場合は、アルコールが配合されていないものを選ぶようにしましょう。マウスウォッシュでお口をゆすいだあとに、水道水でうがいをすると、口腔内はさらに清潔になります。

口内炎が原因で起こる病気

一般的な口内炎が原因で、大きな病気に発展することはほとんどありませんが、それが白板症であったなら、口腔がんへと発展することがあります。それだけに「たかが口内炎」とは考えず、一度しっかりとした診断を受けることが大切なのです。

【まとめ】

このように、口内炎にはいくつかの種類があり、原因や対処法もそれぞれ異なりますので、きちんと精査することが必要です。痛みが強い、あるいはなかなか治らない口内炎にお悩みの場合は、いつでも当院までご相談ください。当院では口内炎の治療も行っております。

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

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