銀歯の見た目が嫌な場合の対処法
銀歯による治療は、安くてお手軽なので、深く考えずに治療選択してしまうものです。けれども、少ししてから見た目の悪さに気付き、何とかしたいと思い悩む人も少なくありません。ここではそんな銀歯の見た目が嫌な場合の対処法についてわかりやすく解説します。
銀歯ってどんな時になるの？
銀歯とは、虫歯治療を行ったあとに装着するものです。歯を削った量によってその形態は変わりますが、使用する金属は金や銀、パラジウムからなる「歯科用合金」です。見た目が銀色をしていることから「銀歯」と呼ばれています。
銀歯の身体への影響は？
銀歯は、単に見た目が悪いだけのものではありません。身体にも悪影響を及ぼすことがあります。
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金属アレルギーの原因となる
銀歯は、お口の中の唾液成分などによって、徐々に溶けだすことがあります。そうして溶出した金属イオンがアレルゲンとなり、金属アレルギーを発症することがあるのです。金属アレルギーになると、お口の粘膜に炎症やただれを引き起こすだけではなく、手足にもかぶれなどの症状を生じさせます。
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メタルタトゥーが生じる
口腔内に溶け出した金属イオンは、歯茎に沈着することもあります。その結果、メタルタトゥーと呼ばれる歯茎の黒ずみを生じさせます。
銀歯の代替え策ってあるの？
銀歯による弊害は、メタルフリー治療に切り替えることで解消することができます。
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メタルフリー治療とは？
メタルフリー治療とは、その名の通り「金属を一切使用しない」歯科治療です。具体的にはセラミックやレジンだけを使って、詰め物・被せ物を製作します。
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メタルフリー治療のメリット
メタルフリー治療では、金属アレルギーのリスクがゼロになります。メタルタトゥーが生じるおそれもなく、天然歯に限りなく近い見た目を手に入れることができます。
メタルフリー治療の種類
当院でも行っているメタルフリー治療には、次のような種類があります。
◎オールセラミック・クラウン
すべてがセラミックで構成されたクラウン（被せ物）です。色や質感、光沢などを天然歯に限りなく近づけることができます。変色や摩耗が起こりにくく、いつまでも美しい状態を保つことが可能です。強い力がかかると割れやすい性質があるため、奥歯の治療には適さないこともありますが、高い審美性が要求される前歯の治療には最適です。
◎オールセラミック・インレー
すべてがセラミックで構成されたインレー（詰め物）です。オールセラミック・クラウンと同様、天然歯に近い色や質感、光沢などを再現できますので、残った歯質ときれいに調和します。歯質との適合性も高く、虫歯が再発するリスクも低いです。
◎セラミック・ラミネート
セラミック製のチップを貼り付ける治療法です。歯を削る量が少ないので、歯にやさしい治療法といえます。早ければその日に治療を完了することができます。すきっ歯のような歯並びの異常もセラミック・ラミネートによって改善することができます。歯の色や形、歯並びを手軽に治せる施術法です。
費用の差
メタルフリー治療は、基本的に保険が適用されませんので、銀歯による治療よりも費用が高くなります。例えば、ハイブリッドセラミックを用いた被せ物であれば、1本50,000円程度かかります。とはいえ、メタルフリー治療の方が保証期間が長く、耐久性や機能性にも優れているので、結果的に治療費が安くなることも珍しくありません。
【まとめ】
このように、銀歯の見た目が嫌だという人は、迷わずメタルフリー治療を選ぶことをお勧めします。見た目が良くなるだけではなく、身体への悪影響も皆無に等しいセラミックであれば、いつまでも美しく健康的な口元を維持することが可能です。
