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親知らずで入院するケースってどんなケース?

歯の模型の写真

親知らずは、お口のトラブルを招きやすい歯ですが、ケースによっては入院が必要となることもあります。今回は、そんな親知らずで入院が必要なケースについて、入院期間や費用なども併せて解説します。

親知らずとは?

親知らずとは、最後に生えてくる奥歯で、専門的には「第三大臼歯」あるいは「智歯(ちし)」と呼ばれています。もうすでに、その他の永久歯が生えそろっていることから、萌出するためのスペースが不足することも珍しくありません。そのため、半分だけ生えてきたり、歯茎の中に埋まったままだったりするケースも珍しくないのです。

一般的な親知らずの治療法

一般的に、親知らずは入院することなく治療を行うことが可能です。親知らずが虫歯や歯周病、あるいは周囲の歯に悪影響を及ぼした際に、抜歯が適応されます。ケースによっては、虫歯治療や歯周病治療を行って、親知らずを抜かずに済ませることもありますので、抜歯処置が必須というわけでもありません。けれども、周囲の歯や歯周組織への悪影響が大きいと判断された場合は、第一に抜歯が選択されるのです。

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親知らずで入院が必要なケース

親知らずで入院が必要となるのは、次に挙げるようなケースです。

1.症状が重たい

単なる親知らずの虫歯や歯周病であれば、入院して治療に専念する必要はありません。一般の歯科医院で抜歯処置などを行えば済むことです。けれども、細菌感染などが顎の骨や全身にまで広がっている場合は、入院して全身管理をしっかりと行った上で処置を施す方が良いといえます。

2.複数本の親知らずを同時に抜く

親知らずは全部で4本生えてきますが、その大半に異常があり、同時に抜歯するとなると、全身麻酔下での処置が適しているケースもあります。そういった大掛かりな抜歯処置は、大学病院などの大きな医療施設に入院して行うことが賢明といえます。

3.全身の病気を持っている

血管や血液の病気、あるいは呼吸器の異常がある場合、全身麻酔下での手術が優先されることがあります。そうしたケースでも適切な期間、入院する方が望ましいといえます。

4.精神的な問題を抱えている

極度の歯科治療恐怖症の方は、通常の親知らずの処置には耐えられないことがあります。また、知的障害や精神疾患を抱えている人も、親知らずの抜歯の際に思わぬトラブルを引き起こしかねないため、全身麻酔をかけて手術を行うことがあります。

親知らずの入院期間や費用

◎一般的には1泊2日

親知らずの治療で入院する期間は、一般的に1泊2日程度です。もちろん、患者さんの状態によって入院期間は大きく変わってきます。深刻な病気をお持ちの方や、大掛かりな手術を要する方は、さらに数日間の入院が必要となります。

◎費用は2~3万円程度

1泊2日の入院で親知らずの抜歯をする場合、検査などすべての費用を含めると2~3万円程度となります。ちなみに、保険は適用されません。また、入院期間が長くなったり、特別な処置を必要としたりする場合は、10万円を超えることも珍しくありません。そのため、費用に関してもあくまでケースバイケースといえるのです。

【まとめ】

このように、親知らずの抜歯で入院が必要となるケースはさまざまです。入院期間や治療にかかる費用も大きく変わりますので、事前に調べておくことが大切です。

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

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